魚〜タヌキ 2002.09.21


2ケ月も釣りに行かないまま、渓流の季節が終わろうとしています。
で、今日半日遊ぶつもりで出掛ける事にしたのですが、
釣りと言うよりも、川遊びですか???

遊んでくれるのは、ほとんどがリリースサイズで、今日持ち帰るのはあきらめました。
4匹めはそれなりでしたが、リリース。とにかく今日は川遊びで良いと思いました。
と、言ってもそうそう釣れる分けでも無く、虫やカケスの姿を楽しんでいた訳です。

渓の中の石の上で糸を垂れていた時でした、目前の岸の木の上で枝をおる音が、、、
「まさか熊???」、、、、、、猿でした。
気がつくと、まわりの様子が変。上流15メートル位のところを、
若い猿が5匹、6匹、、渓を渡って行きます。「、、、そっちには車が止めてあるのに、、、」
目の前の猿が木を移り1本手前の木へ、、、その時、上流には、それは立派なオス猿が表れ、
渓の中の石の上で、こちらを睨みます。「まいったな、、、」
一瞬顔をそらした隙に渓を渡って行きましたが、なんせ気が散って釣りになりません。
こちらはひとり、多勢に無勢、小心者ですから、場所を見通しの良い場所に変える事にしました。

で、下ろうと歩き始めたら、下流10メートルのところを、今度は反対側へ猿が一匹。。。。
少し様子を見ていましたが、後に続く猿はいないようで、急いで下流へ、、、
その間、渓の両側から時々猿の声が聞こえて、、、「ホントにまいったな、、、」
やっと見通しの良い場所で糸を垂らしはじめた時、竿を伸ばしたその真正面、
薮が途切れた山道を、猿が横断して行きます。小猿、若者猿、赤ん坊を抱えた母猿、、、、
どうも大家族の猿達らしく、カケスがギャーギャー愚痴っていて、猿も何か話していて、
釣りに集中する事は、とても出来なくなりました。
ハッキリ言えば、、、「さっさと逃げヨ、、、」です。
、、、、、、、車のドアを閉めた後の一本のタバコは、苦くも、ホッとしたものです。

午後から仕事をするつもりでいましたが、まだ余裕があり、
場所を変えても良いし、人が入ってれば様子を見るだけでも良いからと、
山沿いの道を渓を見ながら帰る事にしました。
そして、タヌキに会いました。

タヌキは、道の真中でたたずんでいました。ブレーキを踏み、クラクションを鳴らすと、
ヨタヨタと、道の端まで避けました。そして、立ち止まりました。
立っているのがやっと、歩けないのです。脇の草むらに鼻先を突っ込んで身体を休ませています。
死を迎える前の命でしょう、震えるように揺らいでいました。
目が窪み、頭部が湿っています。怪我でもしているのでしょうか、ハエが寄っています。
見ると、右耳の裏は化膿しているようです、左も膿は見えませんが湿っています。
「おい、どうした?」人間の声はうとましいのでしょう、逃げようとするのですが、足が動きません。
草に足を捕られながら、奥へ入って行こうとします。ほんの30センチ進んだとき、
その土手が下りになった時、、、前足は身体を支え切れませんでした。

まわりを見ました。カラスもトビもいません。この命を狙っているのはハエだけでした。
ここはよくキツネに会う場所ですから、見つけてくれるかも知れません。
まだ、足を動かしています。

車を走らせるとすぐ、鷹とすれ違いました。尾羽をたたみ、奥の山へ真直ぐに飛んで行きました。