キツネ、考察編 2010.07.07

ちょっと訳がありまして、キツネについて調べてみました。
基本的には石のキツネですから、野生動物云々とは違います。
少し長くなりますので、時間のない方はパスして頂いた方よろしいかと思います。

お稲荷さんには、狛犬ならぬ狛狐がいらっしゃる。
本当は狛狐ではなく、ただ「キツネ」とか「おキツネさま」で良いのですが、
この「おキツネさま」、時々首に何か巻いているんですが、
本来はキツネのあるがままの姿で神様に使えておりますから、首に何か巻かなくてもいいのです。
でも、お祈りする人間の側と致しますと、
神様の使いとして威厳を持って頂くよう「注連縄」などを巻いて頂いている訳です。
石を彫るときに注連縄を一緒に彫ってあるもの、また毎年縄を新調して巻いてあるものいろいろです。

「赤いよだれかけ」はと言いますと、お地蔵さまが有名です。
幼くして亡くなった我が子への思いを、身近な神仏へ託そうとした親の気持のようなものだと思います。
お地蔵様意外にも、道祖神、石神様にも見られますから、
声をかければ聞こえそうな、家のすぐ近くの神様に、お祈りしていたのでしょう。

お菓子など滅多に手に入らない昔は、芋の煮転がしのようなものを供え、
石仏、石神様に「赤いよだれかけ」を掛けて、賽の河原にいる我が子がひもじくないように、
石仏様に芋を届けてくれるように、祈ったのでしょう。

「宇迦之御魂神」(食べ物の神様)のお使いとしてのキツネですから
「賽の河原まではひとっ飛び」「きっと子供の所へ届けて下さる」と言う親の思いが強かったのかも知れません。
初めて赤いよだれかけを掛けられたキツネは驚いたでしょうが、
意外と似合っていたものですから張り切って走ったんですねきっと。

そして今回、分かった事が有りまして、お稲荷さんの祠の裏にはなんと、
入って休息できるようにキツネ穴があいているんですね。
最近では形式だけで、10円玉ぐらいの穴しか開いていない物も有りまして、
鼻の穴を突っ込んで抜けなくなったりします。
が、言い伝えを守っている地域の穴は大丈夫。大き過ぎず小さ過ぎず。潜り込むのに丁度良い。
お供え物の油揚げを食べようと思ったら、人が近づいて来た、、、、
その時キツネは祠の下に身を隠し、新しい油揚げの匂いを嗅ぎながら、権兵衛さんの願い事を聞いていたりする。
また、夜、遠出して朝までに巣穴に帰れない時などは、静かに身を丸め、子供たちの数え歌など聞いていたのでしょう。

もう一つ分かった事が有りまして、、、
キツネの尻尾は何本有るかと言いますと、九本。
普段は八本を隠して暮らしている訳です。が。
「大きくて毛並みも言い、」「色が良いし艶もある、」
こんな尻尾を自慢したくてしょうがないキツネがいまして、
こういうキツネは性が悪いから「化け」とか「妖怪」になります。
でも、たいがいのキツネはちゃんと八本の尻尾を隠して、暮らしています。
その方が人間と付き合うには都合が好い訳で、祠の穴にも入りやすい訳です。

さて、この後、おヨネさんが登場致しますが、続きは次回へ