斉明天皇陵 2010.12.11

斉明天皇陵に付いての報道の中で、
「、、、間違いない。」とか「、、、確実、、。」と書かれているのですが、
これは「、、、可能性が高い。」が正しいと思います。
宮内庁が認めない限り、天皇陵とは言えないからです。

過去の言い伝えや記録をもとに指定された多くの天皇陵には、
間違っているものも有るのかも知れませんが、
言い伝えや記録が、何らかの意図を持って伝えられているとすれば、
その経緯や歴史も含めて、祭祀の対象としての天皇陵が継承されて来たと思います。

古墳の造られた当時から疑問の有るものや、発掘によって「可能性の高い」古墳は多く有ります。
そしてそれらも、曖昧なままです。
しかし、それらをはっきりさせることが良いことなのかどうかは分かりません。

実際に天皇陵となれば、そこで発掘調査は終わりです。
天皇陵を調査したいと言う声も有りますが、私は反対です。
この国には「八百万の神々」と「魑魅魍魎達」が住んでいます。
それは日本人の心の問題だと思います。
天皇陵には手をつけない。これも日本人の心の問題です。

現時点で、斉明天皇陵の可能性が高い、けれども宮内庁は認めていない。
ということは、宮内庁は、この古墳の発掘調査を続けても構わない、と言っているのです。
天皇陵と認めない代りに、考古学の為に研究して下さい。。。。ですかね、、、

ところで、高松塚古墳とキトラ古墳の壁画の修理作業が行われています。
千年以上前の壁画の修理とは「凄い技術だな」と思われている方もおられるかも知れません。
が「壁画の修理」の問題は、もっと違うところに有ります。

千年以上色あせずカビも生えていなかった壁画でした。
それを、ずさんな管理の為にほんの数十年の間に台無しにしてしまったのです。
それが、高松塚古墳とキトラ古墳の壁画の悲劇です。
発掘調査で失うものもあるのです。

斉明天皇陵の可能性の高い古墳は、十分な調査を行えば、それに見合う成果が有ると思います。
たとえ天皇陵と認められなくても「可能生が高い」事にはかわりは有りません。
そしてもし出来ることでしたら、、、
天皇陵の可能性が高いのでしたら、、、
調査後には、丁寧に埋め戻して頂きたいと思います。