飯田日中友好協会
2018年度
活動方針   

    

    2018年度活動方針
 2018年度活動方針

はじめに
 本年は、日中平和友好条約締結から40周年、長野県と河北省との友好県省締結35年の節目の年です。日本と中国はここ数年は厳しい困難な時を経て来ましたが、ようやく明るさが見える状況になってきました。
 中国では、習近平体制が2期目を迎えて新しい政策を打ち出しGDP世界第2位の大国としての国際的存在感を強めており、その動向が注目されています。
 日本でも、中国政策を対決の関係でなく平和的な関係に転換し、首脳交流を活発化させようと舵を切りました。世界情勢は政治軍事経済など大きく変化しており、先行き不透明な様相も呈している。何れの国民も平和と幸福を求めています。このような情勢下で日中友好関係の強化は不可欠であり、民間レベルでの友好運動の重要性と必要性が増しています。
 飯田日中友好協会は、全国唯ーの「満蒙開拓平和記念館」をもつ地区協会であります。
「前事不忘、後事之師」を掲げ、2013年4月に開館した記念館も、本年5周年の節目の年を迎えました。
 本年、一年間の重点行事は以下の通りです。

1.日中平和友好条約締結40周年を記念し友好関係の発展を目指します。
 (1)40周年記念、長野県日中友好協会の各種記念事業に参加協力します。
 (2)40周年記念講演会を開催します。
    第56回定期大会に併せ開催。講師:藤原素子(中国名滕穎)さんを予定。
 (3)平岡ダム「強制連行中国人殉難烈士慰霊祭」を実施します。
    伊那谷実行委員会を立ち上げ9月22日(土)を予定。
(4)中国東北部(方正・大八浪)友好訪問を実施します。
    9月上旬の実施を予定。

2.満蒙開拓平和記念館の諸事業に協力し来館者の拡大に努めます。
  (1)満蒙開拓平和記念館の「セミナー棟(仮称)」建設に支援協力をします。(別紙参)
 (2)開館5周年記念事業に協力。来館者の拡大に努めます。
 (3)中国養父母連絡会「胡 暁慧」会長の来館に併せ講演会を行います。(5月)
 (4)中国水餃子の提供、「語り部活動」、「鎮魂の夕べ」等の事業に協力します。
 (5)ピースLaboの活動に参加協力します。
    会員相互が満蒙開拓の歴史を学び合う学習活動に参加協力します。

3.中国帰国者支援活動を推進します
 (1)高齢化が進む中で、県内で最も多くの帰国者が住む「飯田下伊那」地域の現状に目を向け、
    県や市町村、関係団体と協力して帰国者援護施策の充実に努めます。
    特に、二、三世を含めた、介護支援、就労支援などの活動を行政と共に進めます。
(2)「帰国者への理解を深める県民のつどい」等、帰国者の理解活動を行政と共に進めます。
(3)飯伊帰国者連絡会の活動を支援し、 二、三世との連携のもと共同墓地の管理運営をはじめ、
   交流会など飯伊帰国者連絡会の事業に積極的に関わって行きます。
(4)飯伊中国帰国者連絡会と中国養父母連絡会の情報交流ならびにパネル展の開催を呼び掛けます。
(5)高齢者向け日本語教室および 二、三世向け日本語教室を引き続き実施します。

4.各種交流事業、研修会に参加協力します。
 (1)女性委員会、青年委員会独自事業への支援協力します。
 (2)青年委員会が実施する「中国語教室」に引き続き支援協力します。
 (3)県日中の実施する友好キャンプ、スキー交流会などに参加協力します。
 (4)地元高校等が行う中国高校生等の訪日交流に協力します。
 (5)地域で行われる友好交流や学習会に参加協力します。
 
5.各種の友好団体との協力・連携に努めます。
 (1)飯田国際交流推進協会の行事・活動には、女性委員会・青年委員会を中心に協力します。
 (2) 各種友好団体等と連携して女性委員会、青年委員会を中心に友好活動を進めます。

6.組織の充実、諸活動の充実、広報活動に努めます。
 (1)魅力ある協会づくりに努め、諸行事等の広報を強め、参加者の拡大に努めます。
 (2)婦人層、青年層に広く呼び掛けて加入促進に務めます。
 (3)女性委員会、青年委員会の活性化に努めます。
 (4)引き続き,機関誌「日本と中国」の配布に併せ、「飯田日中ニュース」を発行配布します。
 (5)「飯田日中ホームページ」の更新充実に努めます。

別紙   満蒙開拓平和記念館「セミナー棟(仮称)」建設への支援協力について

  一般社団法人「満蒙開拓平和記念館」の運営につきまして、飯田日中友好協会として日頃より
支援、協力をして参り ました。本年4月、「記念館」は開館5周年を迎えました。この間、全国各
地から多くの方々のご来館を頂き、累計13万6千人となりました。特に、一昨年11月には天皇・
皇后両陛下の御来館を頂きました。
 「満蒙開拓の史実を通じて平和の尊さを発信していく拠点」として、内外から高い評価を頂いて
おります。特に、修学旅行などを含む学校関係の平和教育、歴史教育の場として、また、近年は
学校でも「歴史から学ぶ平和と人権」をテーマに記念館を「学習センター」として活用しようとの
動きも有り、今後更なる来館者層の拡大が予想されております。飯田日中友好協会としても、
こうした現状を認識し、これの対応に積極的に拘わっていくことが求められております。
 しかしながら、現在の記念館の中で修学旅行、平和教育、人権学習等の団体等の受け入れに
対して、施設が狭隘な現状の中では対応が困難であり、ある程度の人数を収容出来る学習室・セミ
ナールーム等を中心とした施設の拡充が急務となっております。
 飯田日中友好協会では、次世代に向けて満蒙開拓の史実を正しく伝えていく基本的スタンスに
基づき、平和教育、人権教育の拠点としての位置づけを更に高めて行くため、「満蒙開拓平和記念
館」の「セミナー棟(仮称)」の増設計画に賛同し、組織を上げて協力をして行かなければならないと
考えております。
 資金計画等についても、長野県をはじめ飯田下伊那地域の関係機関、団体等に積極的に働きか
けていくと共に、会員をはじめ、地域の皆さまの心からのご賛同を賜りますよう切にお願い申し上げ
る次第であります。
 具体的には、
  1)満蒙開拓平和記念館の「セミナー棟建設」ついて、これの「プロジェクト会議・建設準備会等」
   に参加して、早期建設に積極的にかかわって参ります。
  2)「セミナー棟(仮称)」の建設基金についてその趣旨を広め、会員をはじめ広く個人・団体等へ
   の建設基金の募金活動を展開します。    
                                                         以上
     ・ 飯田日中友好協会のホームページhttp://www.mis.janis.or.jp/~nihao-iida/
     ・ 満蒙開拓平和記念館のホームページhttp://www.manmoukinenkan.com/