庶民の時代
江戸時代は、元禄の頃から町人を主体とする庶民の文化の栄えた時代でもありました。幕府は、苗字・帯刀は厳しく禁じましたが、家紋を用いることは黙認したようで、町人も家紋のついた「紋付」を礼装とするようになり、家紋も、庶民の自由な感覚や新しい発想を取り入れたものが創られ、用いられました。
仕事のプロフェッショナルであることへの自負や、職業への誇りを感じさせるものや、美意識を楽しむ「しゃれ」のあるデザインのものもあり、江戸時代も後のほうになると、武士の替紋にもそういった趣向が取り入れられたといわれております。
家紋のデザイナー的な職業である「紋上絵師」も元禄期に町人の中から現れた職人であるとされております。
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