U SDカードケース 価格は五千円〜八千円クラス
 当社のヒット商品である家紋根付けは、当社の強みである「つくれない家紋が一つもない、どこよりも美しく正しい家紋を描くことが出来る」ことを武器に、成り立つものでありますが、開発から二年目にレーザー彫刻機を導入し、木材のみならず、皮・アクリル・漆器等などさまざまな素材への家紋刻印が可能な状況になっております。
 家紋系の商品における現状として、実店舗、そしてネットショップで特に要望があるのが、五千円前後の商品、一万円前後の家紋グッズでありながら、それがまだないということがあります。
 その要望に答えるべく開発してきたのがSDカードケースと名刺ケースであります。
 デジカメ普及以降存在価値を増し、今日最も手放せない記録メディアとなってきたのがSDカードで、デジカメならハイエンドからローエンドまでをカバーし近年ではPCからケータイ等などあらゆるデジタルモノに用いられるという汎用性がありながら専用のグッズが少ないということもあって企画しました。
 また、SDカードは主にビジネス用具として用いられるUSBメモリと異なってプライベート性・ファミリー性が強い記録メディアであることから家紋との連想がしやすいと考えております。
 形状は日本人なら誰でも知っているのに使った事のある人がほとんどいない(使ってみたい)「印篭」形で、印篭構造を踏襲しつつ安定性と実用性を高めた、結オリジナル構造で、この形状もまた家紋との連想がしやすいモノと考えております。
 家族旅行や学校行事、家族のイベントを記録するものに家紋が付くことは家紋という伝統文化にとってよい事と考えておりますし、用いる人の心に落ち着きや潤いをもたらすことが出来たらと思っております。


 結オリジナルの印籠構造 「結式印籠構造」
一つ繋がりの同じ材から、対の位置に来るパーツを隣り合わせの位置関係になるように切り出して製作し、それらのパーツを主に接着によって接合し組み立てるという構造。
 この組み立て方によって作られた作品は、面ごとに現れる木目が基本的につながることから、天然木の持ち味である木目の美しさを最大限発揮できる。
 また、この構造は天然木の製品に必ず発生してしまう木目由来の反りや歪みを全体で共有し、材同士が反発しあうことのない構造であることから強度面から見ても強さがある。
 また、本式の印籠構造の難点である「穴」(木材に穴を長い距離開けることは加工上困難であり、また穴が開いた木材は著しくゆがむことから複数パーツで構成されるものを作るに不向きで、実際の印籠も木と布、漆と木粉、薄い木片を複雑にあわせて構成されている。)を必要としない構造であることから、本格的な印籠の使用感を楽しめながら、比較的安価にかつ強度あるものを作ることが出来る。
 SDカードケース、名詞ケース、百草丸入れ、シャチハタ・印鑑入れ、等を製作。
 
穴ではなく、木の組み合わせで作った「隙間・溝」に紐が通る構造の図
   
SDカードが入る様子。
紐がクッションとなりカードが衝撃にさらされずに収納されることが見て取れるかと思います。
 

  上の図は結式印籠構造図面の例示です。
 
木目の連続性が保たれた出来上がりとなることを示す実物の三面写真図です。


 工芸下絵家紋結・宮式

半径に対して描線の幅は幾つ、という半径と描線の幅の比率を絶対化して作られる工芸下絵家紋、あらゆる家紋を美しく正しく描くことが出来、かつさまざまな素材の上にその美しさを発揮できる、史上初の比率が定まった家紋で、工芸製作の上で本来当たり前のことである「描線には面積がある」という重要な前提を大切に素材の美と画絵の美を発揮する家紋下絵です。

下絵の例 描線の幅を決めて描いたものです。

作品の例