NO.81「IRON小学校高学年−46」 |
この記念大会。 6年生の部だというのに、初出場選手がやたらと多い。 やはり、ついで組・・か? それとも未知の強敵が混ざっているのか? ・・・IRONは柔道もやっているので、そっちの選手が初出場してくる可能性があっても、そっちの情報は抑えてあるのであわてることはないと思うのだが。 STONFくんについて・・・ 彼は、IRONと同様相撲が好きである・・・・と思う。 なぜなら・・・ 多くの相撲少年、相撲少女達の中には、相撲大会に出場して良い成績をおさめたので、その次の大会にも出場していたのだが・・・ 次第に勝てなくなってきて嫌になってしまい、そのうちに大会に全く顔を現さなくなってしまう・・・そんな子供が結構多い。 でもSTONFくん・・・ 彼は、地区相撲大会にはおそらくIRON同様(いやIRONと唯一2名だけ)皆勤出場ではなかったかと思うが・・・ 失礼ながら・・彼が勝った場面の記憶はない。 でも・・・・でも彼は、必ず地区相撲大会にエントリーしてくる。 ・・・・・・・STONF・・・・・たいしたヤツである。そしてきっと・・・本物の相撲大好き少年。 そのSUTONFくん・・・相撲大会初出場であるTIMEくんに・・・地区相撲大会7回目出場の貫禄を示すべく・・・対峙していた。 そして立ち会い! コンティニュー → 初戦の相手決定 |
NO.82「IRON小学校高学年−47」 |
STONFくんは身長は中くらいだが、お世辞にも太ってはいない。(相撲競技は太いというか大きい方が有利だからね) 対戦相手のTIMEくんも同じような体型である。 さあ立ち会い。 7回出場の貫禄のSTONFくんが押していかなければいけないところのはずなんだが・・・ 立ち会いすぐに四つになったところで、TIMEくんがSTONFくんを押していく。 焦ったSTONFくんが寄り返そうとしたタイミングでTIMEくん投げをうった。 STONFくん堪えきれず土俵にへなへなとへたり込む。 その反動でTIMEくんも土俵にこける・・・・ OK!OK!・・・・TIMEくん・・・だな・・・だいたいその強さはわかった。 しかしわんぱく相撲は不思議なもので、何度も何度も当たる相手もいれば、お互い実力者同士なのに結局一度も当たることなくお互いの強さがわからずじまいであった選手も多い。 IRONの場合は少なくともそんな選手が4名。 全員が1回戦を戦うわけではないのがトーナメント戦。 ディフェンディングチャンプのWEALTHくんは、2回戦の初戦に登場した。 対戦相手は小さな選手。 「はっけよ〜い〜のこった」 WEALTHくん、小柄な相手を四つに組止めると、右側にひねり投げた。 楽勝・・・・でも・・・・ アイアン父(・・・・・????・・・・なんだ・・・・この相撲は???) コンティニュー → この相撲・・・おかしい |
NO.83「IRON小学校高学年−48」 |
WEALTHくんからIRONが聞いた断片的な情報。 全国大会を前に県内他地区のわんぱく相撲地区横綱達と合同稽古をやったということ・・・ 昨年のわんぱく相撲大会全国大会では、初戦大きな相手ではなかったが、くるくる回るうちに土俵から出てしまい負けてしまったこと・・・・ このうちアイアン父が注目したのが、事前の合同稽古。 WEALTHくんは3回戦でも小さな選手相手に、いったん右に振っておいてから、左に投げとばした。 投げ飛ばしたというより放り投げたという感じ・・・・ 素人が見れば・・・豪快な勝ちっぷりで、正に横綱相撲・・・と思うのかも知れないが。 IRONが受けてきた競技としての相撲の世界での稽古の跡のようなものが・・・・全く感じられない。 なにか・・・おかしい。 アイアン父の感じたこの疑問・・・後になって・・・・やっぱりそうだったのかとわかるときが来るのだが、それはこの時点ではわかるはずもなし。 WEALTHくんに限らず、この地区のまずほとんどの選手達の相撲・・・ ついこの間のIRONの相撲も大差は無かったのだが、今のIRONやアイアン父の目から見ると・・・ 腰高・・・安易な投げ・・・うわべの強さ・・・なぜかそんな風に・・・見えてくる・・思えてくる。 しかし、今はそんなことを考えている余裕はない。 泣いても笑っても最後のチャンス・・・国技館を賭けた最後の戦いが迫っていた。 コンティニュー → 変わったのはIRONの方 |
NO.84「IRON小学校高学年−49」 |
話はもどって・・・いよいよIRONの初戦。 相手はSTONFくんを破ったTIMEくん。 会場の小学校の生徒であるTIMEくんだけに・・・応援団も沢山だ。 「東、SOUTH小学校、IRONくん」「はい!」 「西、CIRCLE小学校、TIMEくん」「・・・・・」 「礼」・・・「お願いします!」 相手を威圧するような大きな声だ。 さっさと土俵中央に寄って蹲踞するIRON。 あわてて中央に寄るTIMEくん。 「はいたって。かまえて。」 IRONは、ある意味行司の先生より相撲慣れしている。 「はっけよ〜い〜のこった!」 IRONが負けるわけがない・・・負けるわけがないと思うほど・・・・ドキドキドキドキ・・・ アイアン父母・・・もう・・・もう緊張の限界。 IRONの両手突き一発目。 両手突き2発目・・・TIMEくん・・・観念して土俵の外へ出た。 コンティニュー → 2戦目も小兵 |
NO.85「IRON小学校高学年−50」 |
2回戦。 IRONの勝利を土俵近くで見ていた、とある選手とその家族。 そう、去年のこの大会でIRONが不覚をとったずんぐりむっくりとその親である。 ・・・・その両親の出で立ち・・・・・ジャージだよ・・ジャージ・・・・しかも夫婦そろいの・・・・ そして我が息子の勇姿を記録すべく・・・土俵近くのベストポジションに移動してきてビデオカメラを構えていた。 笑顔で息子に手なんか振っちゃっているよ。 対戦相手はすらっと長身の小兵力士の扱いが上手そうな選手だ。 「はっけよ〜い〜のこった〜」 ずんぐりむっくり・・・ちっこいくせに長身力士に突っ込んでゆく。 そしてこの長身選手を得意の下手投げで投げようとしている。 長身選手懐が深く・・・投げを喰わない。 逆に長い手足を生かしてずんぐりむっくりを振り回している・・・1回・・・2回。 しかしさすがに怪我をしていたとはいえIRONを投げたずんぐりむっくり・・・並の選手ならここで土俵に落ちるところだが・・・落ちそうで落ちない。 ずんぐりむっくり堪えきったかと思ったらまたも強引な下手投げをうってきた。 長身くんこの投げも深い懐を生かしてかわした後・・・・投げを喰わないように腰を突き出しながら寄り立てる。 寄り切ることが困難と見た長身くんずんぐりむっくりの頭を片手で抑えながら思い切り投げをうった。 「ベチャ!」 そんな音が聞こえたのではと思うほど・・・見事に腹ばいで土俵にたたきつけられたずんぐりむっくり。 ずんぐり父母さん・・・・息子のダイビング場面・・・ばっちり撮れて良かったね。 コンティニュー → 強豪相まみえず |
NO.86「IRON小学校高学年−51」 |
実力はあるのに、地力はあるはずなのに、なぜかIRONと当たることがなかった選手4名のうちの一人・・・・TENMOUNTくん。 しかし今大会ではIRONのブロックにその彼が入っている。 今回こそは、IRONとの戦いは避けられないなと思っていた。 むしろアイアン父にもこの対戦は楽しみだったはず ・・・・でもその時は・・・・そんな楽しむ余裕はなかった。 IRONは小兵力士を手玉にとるのは得意である。 反対に大きな選手との対戦は、偶発的な現象でやられる可能性がある。 だからIRONより大きなTENMOUNTくんとの対戦はアイアン父には不安要素であった。 また彼の相撲スタイルはあまりよくわかっていなかったのでなおさらである。 ベスト4の決定戦では彼に当たる計算であった。 でも・・・相撲は・・・前述のように・・・・実力が上の方が勝つとは限らない。 TENMOUNTくんの2回戦・・・・相手はちょっと小太りの選手。 「はっけよ〜い〜のこった〜」 TENMOUNTくんなぜ押していかない? なぜそんなに立ち腰なんだ・・・なぜそんな投げに行くんだ・・・・・。 ・・・・・・TENMOUNTくんは首投げに行き ・・・・すっぽ抜けて自分が先に土俵に落ちて終わり。 ・・・・またしても・・・・IRONとの対戦は・・・・・・・・・・・・・・・無し! コンティニュー → 小兵を扱わせたら |
NO.87「IRON小学校高学年−52」 |
SUGARくんは長身で土俵際の逆転が多い・・・ねばり強い選手である。 初戦の相手は4年生の時、横綱になったFIELDくん。 似たタイプの選手同士の対戦は、案の定、粘り合戦。 土俵内で何度も回転し、最後はSUGARくんが見事FIELDくんを土俵際逆転勝ちをおさめた。 そして・・・IRONの本日2戦目の時が迫ってきた。 この対戦も本来なら柔道少年SMOOTHくんが勝ち上がってきて対戦するはずだったのだが・・・ 勝ち上がってきたのは・・・小兵力士のLIARROWくん。 「東、SOUTH小学校、IRONくん」「はい!」 「IRON、ゆっくりいけよゆっくり、あわてんな!」 (アイアン父の言葉に頷くIRON・・・・) 「西、GODCOUNT小学校、LIARROWくん」「・・・・・・」 「オネガイシャース!」 さっさと中央に寄るIRON。 「あわてんなよ〜」 「はっけよ〜いのこった〜」 前へ出て行くIRON・・・恐れをなして後ずさるLIARROWくん・・・・ かまわず前へ出て突っ張るIRON・・・・・潜り込もうとするLIARROWくん・・・ IRONの突っ張り1,2,3発でLIARROWくん・・・・土俵の外にひっくり返った。 「IRON・・IRON・・IRON・・・・・次・・気をつけろ・・・足取りだ!」 IRONの次の相手・・・LILWOOくん・・・・初戦、2戦目とも足取りで勝ち上がり 気をつけろIRON・・・すばしっこいぞ・・・。 コンティニュー → RICHくん対WEALTHくん |
NO.88「IRON小学校高学年−53」 |
いよいよ準々決勝に突入。 初戦はなんと昨年の決勝戦の再現・・・・RICHくんとWEALTHくんの対戦だ。 RICHくんは昨年よりも一回り大きくなり、無名選手クラス相手の時は、対戦前からその体の大きさで相手の戦意を奪い、実力のある相手も圧倒して勝ち上がってきた。 一方のWEALTHくんも小兵相手ではあるが、一捻り、放り投げと豪快に勝ち上がってきた。 今大会最高のカードかも知れない。 蹲踞で対峙する二人・・・・お互いに胸を張って体を大きく見せるような形になって、実に絵になる。 そして立ち会い。 RICHくんが前へ出る・・・・WEALTHくんは待っている・・・・RICHくん突っ張ろうとする・・・WEALTHくん下からその腕をたぐりあげる。 差しで争いからWEALTHくんが下手投げを連発。 昨年の大会ではWEALTHくんに不覚をとったRICHくんであったが・・・今年は足腰が安定して下手投げにことごとく堪えている。 WEALTHくんの下手投げを、1回、2回と堪えたRICHくん・・・WEALTHくんが自分の下手投げで体が何度か入れ替わり、土俵際を背中に背負った瞬間をとらえるように左腕でWEALTHくんを突き放した。 土俵際で堪えたWEALTHくんであったが・・・・勢いは止まらずRICHくんに背中を向けたまま・・・・土俵を割ってしまった。 RICHくん・・・着実に強くなっている・・・・・。 コンティニュー → 柔道軽量級チャンピオンLILWOOくん |
NO.89「IRON小学校高学年−54」 |
準々決勝2戦目は、元祖足取りMOUNT登場。 相手は小兵力士。 この力士も初戦、2戦目を足取りで勝ち上がってきた。 でも・・さすがは元祖・・・・あっさり小兵力士を足取りで料理。 そして準々決勝の第3戦目・・・・IRONの出番だ。 相手は当地区柔道軽量級チャンピオンのLILWOOくん。 彼も初戦、2戦目を足取りで勝ち上がってきている。 足取り屋ばっかじゃないか! 「礼」・・「オネガイシャース!」 IRONの気合い・・・初戦、2戦目とは全然違う。 先に中央に寄るIRON。 「あわてんなよ〜」 「構えて!」 片手をついて油断なく身構えるIRON・・・ 「のこった〜」 立ち会い・・・LILWOOくんを潜り込ませないように両手突きで突き放す。 さらに両手で押し込んでゆくIRON。 押し込まれたLILWOOくん・・・・半身から後ろ向きになってきた。 でも・・・そこは・・・・柔道選手の彼・・・ IRONの両手のうちの一本をつかんだと思ったら・・・・一本背負いに来た〜 IRON・・・それ以上まとわりつかれないように・・・つかまれた方の腕を抜き取るように・・・ 反対の手でLILWOOくんの背中を押しながら・・・腕を抜き取る様に・・・ 送り倒した。 コンティニュー → やはり来ましたSUGARくん |
NO.90「IRON小学校高学年−55」 |
準々決勝4戦目は、SUGARくん登場。 相手は・・・まあ無名選手・・・だな。 「はっけよ〜いのこった〜」 立ち会い・・・SUGARくん出て行くも・・・・相手が体を入れ替えながらSUGARくんを土俵際まで振るような形になった・・・。 喜び勇んで前へ出る相手選手・・・。 相手の応援団も・・・・「よしいいぞ〜」 (ふん!・・・素人だな!・・・SUGARの最も得意な形なんだよ!) 相手選手とその応援団はだませても・・・このアイアン父の目はだまされないぜ、SUGARくん。 案の定、SUGARくんは相手に振り回されるふりをしたその勢いをそのままに今度は相手を土俵際で体を入れ替え土俵の外に飛ばした。 「あ〜あ、もったいな〜い!」・・・とは相手応援団の言葉・・ (だ・か・ら〜・・・これがSUGARくんの18番なんだって!ちっとももったいなくも、惜しくもないんだよ!) ベスト4が出そろったところで昼食休憩。 異様なまでの緊張感から一時解放される。 昨年の初戦敗退がトラウマになっていたアイアン父母・・・・ここまで勝ち上がってきたことで、もういいかななんて変な満足感まで出てきてしまった・・・いかん・・・いかん。 昼食が終わるといよいよこれからが正念場だ! 御前試合よろしく、準決勝戦からはもと大相撲小結の○の海さんも会場に姿を現した。 拍手拍手・・・みんな拍手 コンティニュー → 最も警戒した取り口 |
NO.91「IRON小学校高学年−56」 |
元大相撲小結の○の海さん、正面に着席。 その目の前で・・・準決勝第1試合は、RICHくん対MOUNTくん RICHくん呼び出しの声に応えて土俵桟敷から立ち上がると・・・その体格の良さに、会場からは「ウヲ〜!」の声援。 MOUNTよ〜!君にRICHくんの足が取れるか!? 土俵中央で対峙する二人・・・・やはり準決勝ともなるとなかなか見栄えのある蹲踞である。 「はっけよ〜いのこった〜」 立ち会い・・・MOUNTくんが珍しく正攻法。 RICHくんの前マワシをねらっているぞ。 体格に勝るRICHくん、やや立ち腰だが・・・MOUNTくんの両肩あたりを両手でぐいと押すと・・・ MOUNTくんたまらず・・・・左側に体勢を崩しながら・・・反転して土俵に落ちた。 もう・・・RICHくんを・・・真正面から止めることが出来る小学生は・・・・この地区には・・・居ない。 ・・・・・一人をのぞいて? 「準決勝第2試合・・・東・・・IRONくん(「はい!」)SOUTH小学校」 「西・・・SUGARくん・・・・MOBOOK小学校」「・・・・・・・」 「礼!」 「おねがいしまーす!」 コンティニュー → 頂上決戦 |
NO.92「IRON小学校高学年−57」 |
IRONが最も警戒したというのはSUGARくんの土俵際の粘り。 組むとその粘りがどこで出るかわからない。 「はっけよ〜い、のこった!」 立ち会いIRONは両手突き手でSUGARくんを突き放す。 SUGARくんさがりながらもIRONの圧力を上手くかわし、投げに持ち込む。 IRONはこの投げにつきあわず、体勢を低く保ちながら左側へ左側へとSUGARくんを横から攻め立て、1回2回と体が入れ替わり・・・ついに・・・・ 土俵際から戻ろうとしたSUGARくんを右からの突き落としで土俵に這わせた。 がむしゃらに出て行けばSUGARくんの術中にはまる・・・・離れて・・・低く・・・ SUGARくんなすすべなし。 さあ、後は・・・ コンティニュー → 頂上決戦 |
NO.93「IRON小学校高学年−58」 |
4年、5年の男子決勝戦が済み、いよいよわんぱく相撲地区記念大会も最後の一番を残すのみとなった。 「東、RICHくん・・・・CHECKM小学校」 「西、I・・IRONくん(はい!)・・SOUTH小学校」 「礼!」「おねがいしやーす!」(会場に響き渡るIRONの声) 土俵中央に寄って蹲踞する二人・・・さすがは6年生・・・ひと味違う・・・かな? (どっちの方が強いんだろう・・・あっちの人かなあ?・・・こっちの大きい人か・・・でも・・・) 二人にあこがれる後輩達の見つめる中・・・ 「はい立って・・・構えて!」 いち早く・・片手づきで構えるIRON。 対して両手を仕切り線の手前について低く身を乗り出すRICHくん・・・。 正攻法の実力者RICHくんは・・・足を取ったり・・・立ち会いでかわったり・・・変な投げをうってきたりなんてしない! 「はっけよ〜い・・のこった!」 そのかけ声とともに・・・今日初めて・・・初めて・・・セーブ全く無く・・・ RICHくんに全力で・・体当たりをブチかますIRON!!! ・・・バチ〜ン!!! RICHくんの前へ出る圧力をかわすことは出来ても・・・その圧力をものともせず・・逆に押し込んでゆく小学生は・・この地区でIRONをおいて他には居ようはずもない。 立ち会いからまっすぐに押し込んでいったIRON・・・・・対してRICHくん四つに持ち込もうと差し手を入れようとしたがIRONの圧力で体が左に傾いた。 IRON・・・間髪入れず・・・迷いもためらいもなく・・・RICHくんの動きに滑らかに付くがごとく、スルッと方向をチェンジし・・・RICHくんの下がる方向について行く。 RICHくん下がりながら腰も浮いてきた・・・そして・・・ 土俵際でRICHくんの体が完全に浮き上がったところを右でだめ押しの一発・・ ・・・ドーン・・・と突いた! 土俵外に倒れ込むRICHくんには目もくれず・・・IRON・・・グッと腰を落として・・・すり足稽古の時のあの腰の構えで決め・・ポーズ!! これには会場も馬鹿受け〜 興奮したアイアン母・・・アイアン父の足を蹴ったくって喜んでいる・・・イタイ! それにしても・・・3年生の時・・・来年は国技館に行けるんだなどと・・・ 安易に考えたあの時から・・・・3年という月日が経っていた 実に・・・・・実に・・・・・・ 長かった〜!!! コンティニュー → 一服:相撲教室 |
NO.94「IRON小学校高学年−59」 |
決勝戦終了後は、元大相撲小結の○の海さんによる相撲教室。 横綱、大関が練習試合を行い、これに対するコメントと指導・・・ 4年生横綱・・・・練習試合では・・・負けちゃったよ。 国技館は大丈夫かねえ・・・なんて言われて・・・横綱くんかわいそうにねえ。 何となく・・・空気が・・・ 5年生の横綱、大関の対戦も・・・むちゃくちゃ体勢の低い大関に・・・手こずる横綱。 足にまとわりつく大関をふりほどくような・・・なんちゅうか??・・・な相撲。 ○の海さんもしかたなく苦笑! 指導したくても・・・指導しようがない・・・ それに会場までもが・・・・静か〜〜 う〜ん・・・空気が重い。 そしてIRONとRICHくん。 「最後は、6年生ですよ、我々も一番期待しています。」(大会主催者のアナウンス) (IRONよ〜おまえはわかっているだろうな〜主催者さんがこの空気何とかしたいと思っている気持ち。) 「はっけよ〜い〜のこった!」 心配めさるな・・・練習試合であっても・・・IRONは〜本気モード! バッチーン!・・ゴゴゴゴーードーン! ぶつかり稽古の練習の格好そのまんま。 ○の海さん・・・やっと・・・笑顔を出してくれましたよ。 (そうそう・・それでいい。IRONよ〜・・・木○福島の皆さんに感謝するんだぞ〜) コンティニュー → 選手権大会三度 |
NO.95「IRON小学校高学年−60」 |
わんぱく相撲全国大会は7月末。 それまでの間に、やはり今年も長○県小学生相撲選手権大会がある。 こちらの大会にも3回目のエントリー。 そしてこの大会は情報交換の場所でもある。 長○県相撲選手権大会6年男子の部であるが、木○や塩○の皆さんとの情報交換の結果、今年は県内4地区のわんぱく相撲地区横綱4名のうち3名がエントリーしていることがわかった。 一人目はIRON、二人目が木○のPUREくん、三人目が初参戦の長○南のSENTERくんである。 そんな選手達が強いことは当然わかっているが、その他に一昨年優勝、昨年準優勝のSIDEMくんも当然出場しているし、木○福島少年相撲クラブでは、THIRDくんが急成長してPUREくんとためをはっているとの情報も入った。 正に群雄割拠状態。 この大会はとにかくくじ運。 IRONはくじ運には恵まれている・・・・のではなかろうか。 対戦組み合わせくじ引きが終わるとIRONがいる場所を見てみる。 ええ〜!IRONのいる場所!有力選手がゴロゴロしているではないか! 終わったな。 コンティニュー → 優勝候補が・・・ |
NO.96「IRON小学校高学年−61」 |
6年男子の部が始まったが、IRONの出番はまだのようである。 しかし、あのメンツの中にいる限りかなり厳しいよな・・・と思っていたのだが・・・ どうも様子がおかしい。 ・・・・どうやら・・・IRONが居た一角は、初戦免除組の場所であったらしい。 しかも、今戦っている1回戦グループの勝者とそれぞれ対戦になるようで、つまりはIRONの居た一角同士の初戦対決は無いらしいことがわかった・・・・ラッキ〜 1回戦組には実力者として木○福島のTHIRDくんと長○南のSENTERがなんと初戦で当たってしまったようだ。 しかもこの初戦・・・THIRDくんが有利と見られていたのに、SENTERくんが勝利をあげたとの情報が入ってきた。 木○福島の関係者は誤審があったと納得していなかったが・・・・ そして、いよいよIRONの初戦。 この大会・・・初戦はなぜかいつも小兵力士。 今回も例に漏れず小兵な彼。 しかし、相撲クラブ員のようである。 IRONは立ち合いから・・・両手で突っ張って近づかせない。 そのまま突っ張って土俵際は腰を下ろして小兵の彼を突きだした。 まずは初戦突破! コンティニュー → SENTERの正体 |
NO.97「IRON小学校高学年−62」 |
第2戦からは、IRONも昨年のJOC全日本小学生相撲優勝大会北○越大会出場の際購入したmyマワシを装着。ちょっとゆるめなんだけどね・・・・。 2戦目の相手は、なんと・・・優勝候補の木○福島のTHIRDくんを初戦で敗った長○南地区わんぱく横綱SENTERくん。 IRONはその対戦の前に・・・驚愕の情報を得る・・・・。 (前々年度優勝、前年度準優勝者であるSIDEMくんは、今年の春、県下4地区で開催されるわんぱく相撲地区大会の一つである地元塩○地区大会に出場したのだが、THIRDくんに敗れてしまったのだそうだ。そこで長○南大会にエントリーして国技館を目指したのだが・・・・なんと!・・・・・県下屈指の実力者のSIDEMくん・・・・この大会でも負けてしまったのだそうだ・・・そしてその相手こそが・・・これからIRONが対戦するSENTERくんだったのだ。) SENTERくんのギャラリーも声をそろえて応援だ。 「HOT!チャチャチャ!・・HOT!チャチャチャ!」 「かまえて〜はっきよい!」 立ち合い・・・低く入ったSENTERくんにIRONは立ち合い負け・・・下がりながら左に突き落とそうとしたが・・・SENTERくん動じず。 さらに低い体勢で押してきた〜 コンティニュー → IRONの得意技 |
NO.98「IRON小学校高学年−63」 |
IRONは浅い差し手からSENTERくんを右側に一回振って凌いだが・・・彼はさらに前へ出てくる。 IRONは左へ左へ回り込みながら左手でSENTERくんの右脇を押す。 1回2回3回・・・回り込んだところで、SENTERくん低すぎる体勢が災いし・・・くるりと背中から落ち・・・IRONがその上へ〜ドン! 「SENちゃんが負けた!?・・・・・・さっ帰るか!!」 って帰るのかよ!?SENTERくん応援団!! IRONは小さくガッツポーズ! 勝ち名乗りをうけて土俵を降りると、土俵下にいたSIDEMくんと握手。 3位以上確定で、今年もJOC全日本小学生相撲優勝大会北○越大会に行けるぞ!! そんな喜びが・・・あんな悲しみに繋がろうとは・・・知るよしもないIRONとアイアン父であった。 さて準決勝の相手は・・・・上背も体重もIRONにふたまわりは勝りそうなBIGSUGくん。 でも・・・蹲踞は・・・・下手!!! 素人は素人・・・・・だよな・・・と狭間が言ってみた。 コンティニュー → 事実上の決勝戦 |
NO.99「IRON小学校高学年−64」 |
IRONの準決勝の前にもうひとつの準決勝。 事実上の決勝戦は・・・昨年の決勝戦カード・・SIDEMくん対PUREくん。 相撲クラブ員同士の本格的な対戦だ。 立ち合い・・・・!! さすがの両者・・・SIDEMくんの低く鋭いつっこみを体の大きなPUREくん受け止めた。 バチ〜ン!! SIDEMくんは両上手から相手の胸に頭を付けて食いつき・・・一気に引きつけて相手を浮き上がらせて寄り立てるのが得意手。 対するPUREくんは、もろ差しからさし手を返して寄るか浴びせ倒すのが得意手。 そんな両者・・・必然的に・・・SIDEMくんの両上手、PUREくんの浅いながらももろ差しの体勢となった。 ここで並の相手なら、SIDEMくんの引きつけに体勢が突っ立ち、一気により立てられてしまうところであるが・・・ 相手はPUREくん!! 浅いもろ差しから指し手をこじ入れ、差し手も返しながらSIDEMくんの体を浮き上がらせていく。 そしてそのまま前に一気に出てくると・・・SIDEMくん左肩から土俵に落ちた!! 簡単には土俵を割るわけにはいかない相撲クラブ員。 しかも体の柔らかいSIDEMくん浴びせられることになってしまい、肩も痛めてしまったようだ。 だいじょうぶですか・・・・ コンティニュー → 大きな相手を |
NO.100「IRON小学校高学年−65」 |
準決勝第2試合。 IRON対BIGSUGくん。 大きさが違うなあ・・・でも蹲踞は・・・・BIGSUGくん・・3年生の時のIRONみたい。 今のIRON・・・背筋を伸ばして・・・ピン。 立ち合い・・・・。 突っ込むIRON・・・受け止めるBIGSUGくん・・・・両手突きで押してみるIRON・・・全く下がらないBIGSUGくん。 仕方なくIRONは左から軽くすくった後左四つになって右上手を掴んだ。 そして、頭をBIGSUGくんの胸につけて前へ出ようとしたが・・・動かない。 「前へ出ろ〜!!」(木○福島少年相撲クラブの父兄さんからのありがたい声援) 前へ出たいIRONだが、体の大きなBIGSUGくん・・・堪えている。 そこでIRON一瞬前へ圧力を掛けておいて・・・次の瞬間・・右上手から・・・ 浮き上がらせるような上手投げ〜 左からの下手投げやすくい投げの多いIRONの、ひさびさに見た右上手投げで、BIGSUGくん背中から土俵に落ちた〜。 「よっし!やったやった!」(今度は、SIDEMくんのお母ちゃんからのありがたい声援) しかしここで異常事態発生。 コンティニュー → 決勝戦を前に |
NO.101「IRON小学校高学年−66」 |
BIGSUGくん・・・相当大きかったため・・・ IRONが前へ出ようと押したとき・・・相当に負荷がかかっていた。 そのためIRONめは、足をつっていた。 すぐに決勝戦だというのに・・・足をつっていて土俵に上がれない。 PURE君を待たせること3分、何とか土俵に上がってきた。 見るからに闘志満々のPUREくん・・・・対してIRONは・・・・??? アイアン父(「当たって砕けろ〜!」) 「かまえて!・・・はっきよい!」 「おもいっきりいけ〜!!」 そんなアイアン父の思いとは裏腹に・・・IRONの立ち合いときたら・・・・ フラフラフラ〜 「なにやってんだ〜!! ![]() てんで気合いのない立ち合い・・・・でも何とか前へ出ていくIRON。 しかし、さすがはPUREくん・・・得意のもろ差しに持ち込んで・・・・IRONを土俵際まで寄り立てる。 左右に逃れようと投げを試みるも、腰を下げて盤石な構えのPUREくんを揺さぶることすら出来ず・・・土俵際・・・腰から落ちた。 もともと勝てる可能性は極めて低い相手なんだから・・・・足がつっていようが・・・ ・・・思い切り行けばいいのに ![]() ![]() ![]() ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・むりかア・・・・ まあ贅沢を言っていてもきりがない・・・ 今回だけはほめといてやる・・・・良くやった・・・県大会準優勝!! ![]() (よく似た体型の二人、左SIDEMくん、右IRON) コンティニュー → 稽古にお呼ばれ |
NO.102「IRON小学校高学年−67」 |
長○県小学生相撲選手権大会が終了して程なくのことであった。 アイアン家の電話が鳴った。 「はい!アイアン(父)ですが。」 「もしもし、私、木○少年相撲クラブ父兄のSIDEKですが。」 「あっ先日はお世話になりました。」 「いえこちらこそ。ところで今度の日曜日なんですが、うちのクラブの定例の稽古があるんですよ。・・・・IRONくんも、来ないかなあと思いまして。」 「えっ、そちらの稽古に・・・うちのIRONがですか?」 「そう、うちのクラブの稽古です。」 (県下で最も優秀な選手達の集う同クラブで稽古をつけてもらえるとなれば、わんぱく相撲全国大会に向けて少しでもIRONを強くしておきたいと願う場合、これ以上の事はない。) 「ありがたい話ですが、クラブ員の方に迷惑を掛けるのでは?」 「大丈夫、IRONくんをこっちにスカウトしたいくらいですから。」 「ありがとうございます。光栄です。それじゃあお言葉に甘え行かせて頂きます。」 昨年、競技としての相撲の稽古に直に触れさせてもらった木○福島少年相撲クラブ・・・・ その稽古にわざわざ向こうから呼んでいただいたアイアン父は、そこでさらに感激の発見をすることとなる。 それは・・・熱き熱き・・・・親父達のハート・・・・ 素晴らしい。 コンティニュー → カルコソマ属の如し |
NO.103「IRON小学校高学年−68」 |
さっそく稽古が始まった。 入念な四股、すり足、ぶつかり稽古のあとは、 「はっきよい!」 ばち〜ん! そう、はじめてとも言える実戦稽古である。 ここは、IRONの実力がわかるチャンスである。 稽古は勝ち抜き戦。 勝った方が残り、新しい相手と当たる。 その繰り返し。 この稽古では、さすがは県の横綱PUREくん、圧倒的な強さを示して勝ち残る。 IRONの1回目、必死にPUREくんを押すが、体重とテクニックに勝るPUREくんに歯が立たず・・・寄り切られる。 2周目のTHIRDくんがやっとPUREくんを止めた。 THIRDくんはPADDYくんもやぶり、いよいよIRON対THIRD戦が実現! さてさてどうなることやら・・・ このTHIRDくんなぜPUREくんをも脅かす存在に成長したと言われたのかというと・・・・ そう・・・・第2次成長。 IRONやPUREくんはボコったいままなのに・・・・THIRDくん・・・・生え始めた??っという感じ。 背格好は同じくらい・・・・体重はIRONが勝る。 立ち合い・・・・さすがTHIRDくん・・・・鋭く低い。 IRONは立ち腰で浅いながらも両下手が入っている格好。 THIRDくん食らい付いている。 IRON腰が高く前へ出られず・・・・仕方なく下手から・・・ 左に一回・・もう一回振る〜!!! バッチ〜ン!! うわ〜THIRDくん大丈夫か? 柔道の払い腰並みに豪快な下手投げ!! 土俵にたたきつけちゃったよ。 「さすが柔道部!!」のかけ声。 でもIRONが見せたのはここまで。 PUREくんのカルコソマ属三本ツノオオカブト虫並の脇挟み攻撃が待っていた。 コンティニュー → 手首を・・・ |
NO.104「IRON小学校高学年−69」 |
またPUREくんと当たることとなったIRON。 「はっきよい!」 バッチ〜ン! 差し手をねじ込もうとするIRON。 すると・・・・ PUREくんの得意手なのか・・・・押っつけではなく・・・・脇に相手の差し手・・・手首を挟み込み・・・・下から締め上げる・・・・・・・・・・・ プロレスかよ!! この攻撃で・・・・軟弱ものIRONは・・・・手首を・・・・やっちゃった〜(軽いねんざ?) ひえ〜! 全国大会がじき来るっちゅうのに! そしてPUREくんの第2次連勝街道が始まった。 IRON3回目のPURE戦。 バッチ〜ン! おっせ〜! ・・・・・・押して押してまた押して〜ついにPUREくんを押し出した〜!! 休む間もなくTHIRDくん。 後ろに回られフン投げられた〜。 みんなハアハアハアハア・・・・・・・・お疲れ様でした〜。 IRON・・・・・・病院送り〜〜〜〜 PUREくん強すぎ!!!相撲も体も!! コンティニュー → さらに合同稽古 |
NO.105「IRON小学校高学年−70」 |
ジュニアオリンピックカップ(JOC)全日本小学生相撲優勝大会北○越大会へのエントリー案内が郵送されてきた。 今年もあの怪物達の巣窟に出掛けることが出来るのだ・・・・・・・・ ・・・・・・そう思っていた・・・・・・・・・・・・その時までは。 その通知と・・・・・・行事予定表を見比べていたアイアン母。 「あっ・・・・ダメだ。」 (??何がダメなんだ?) 全日本小学生相撲優勝大会北○越大会は9月末の開催。 「小学校の運動会と同じ日だ。」 (小学校のうんどうかい〜〜!?・・・・そんなもん休みゃ〜いいじゃんか!相撲大会は学校代表どころか県の代表で行くんだぞ!) 安易に考えていたアイアン父の前に立ちはだかるは・・・・ ・・・鉄の意志を持つ女・・アイアン母!! 「小学生にとって、最っ〜〜〜〜〜〜とも大事なのは学校に行くこと!!」 (はあ???なんて??) 「小学校の運動会は授業と同じ・・・出なかったら欠席になる。・・・・相撲大会には出させない!」 そう・・・・長○県小学生相撲選手権大会準優勝の喜びが結果的にもたらした皮肉な結果・・・・これだったのです。 「登校拒否も子供に与えられる人権の一つ」・・・・その考えはそれはそれで結構。 でも・・・・そんなきれいごとは絶対に許さない鬼神母?がここにいたーー!! そして休むことを許さないもうひとつの・・・いや最大のわけ!? IRONが風邪をひこうが・・・体調が悪かろうが・・・・骨折をした翌日だろうが・・・・・ アイアン母は、IRONが学校を休むのは一日たりとも許していなかったのです。 本当は休んでいなければいけない時だって、早退なら欠席にはならないからと・・・わずか1時間であっても・・・・IRONを揺すり起こしてでも学校に行かせ続けたのです。 法定病で公欠扱いになるインフルエンザの時以外は。 彼女が目指していたもの・・・IRON義務教育9年間の皆勤賞!! ・・・・聞いて驚くな!!!・・・・・そう自分もやり遂げたこと!!!!!! コンティニュー → わんぱくの合同稽古 |
NO.106「IRON小学校高学年−71」 |
さてさて、わんぱく相撲全国大会のほうであるが・・・・ 県下4地区のうち、3地区の横綱達が集まって、全国大会に向けた合同稽古をすることになった。 地区相撲大会運営スタッフさんの運転するマイクロバスで塩○市にある道場を目指す。 ここで、我が地区の相撲大会関係者の皆さん、IRONの手首に巻かれた包帯を見てびっくり。 「どうしたんですか〜???」 「ええっ・・・・ちょっと。・・・・でも大丈夫・・・全国大会までには治りますよ。」 「そうですか〜」 (すみません。御心配をおかけして。) そして車中で、少しづつあきらかになるのは・・・・5年生時の我が地区わんぱく横綱のWEALTHくんの相撲っぷりに対するアイアン父の感じた違和感の原因。 わんぱく地区横綱達は、去年の合同稽古で、競技としての相撲の基礎を学んだはずなのに、WEALTHくんの今年のわんぱく相撲地区大会の相撲からは、その片鱗が全く感じられなかった件である。 地区相撲大会のスタッフさん達に確かめてわかったこと・・・・・ (わんぱく相撲全国大会に向けての県下他地区との合同稽古は、昨年初めて実施されたものであったということ・・・・・) (しかも昨年の合同稽古は、IRONの住む地区と隣の地区の2カ所だけでの合同稽古であって、少年相撲クラブを擁する塩○・木○地区や長○南地区との合同稽古ではなかったということ。) ・・・・やっぱりそうだったのか! WEALTHくん・・・・競技としての相撲の稽古を受けてはいなかったのだ。 そして今日行われる、合同稽古についても・・・・・・・IRONの住む地区の相撲大会運営スタッフさんにとっては3地区合同稽古は初めての試みであるどころか・・・・塩○・木○地区の相撲関係者と会うのもこの日が初めてだったとか・・・・・。 だから・・・・・スタッフさん達ですら初めて会う、塩○・木○地区の選手やその父兄、相撲の師匠(SIDEMくんの師匠)に・・・もちろん今日初めてあったはずのIRON&アイアン父が・・・・ アイアン父:「ああどうも〜こんにちわ〜」 PURE父:「おう来たな〜!」 まるで昔からの知り合いの如く笑談しているもんだから・・・・・(いや知り合いなんだが・・・) スタッフさん達:「いったい何なんだIRON親子は!」 ???モード全開であった。 コンティニュー → よく食べるよく食べる |
NO.107「IRON小学校高学年−72」 |
わんぱく相撲全国大会に向けた合同稽古であるが・・・・ すり足を教わる我が地区の3横綱。 当然IRONは知っている。 でも我が地区相撲大会運営スタッフさんははじめて目にする稽古。 「カルチャ〜ショックですよ〜!」 (わかります、わかります、私らも昨年はそうでしたから。) 「これは何て言うんですか?あれは何て言うんですか?」 「ああそれはですねえ・・・・・」って、何でスタッフさんにIRON一家が説明してんだあ! 今日の稽古もPUREくんの独壇場。 しかし、怪我もなく無事稽古は終了となり、お昼となった。 今日の稽古場は、なんと・・・・・・ SIDEMくんのお師匠さんの経営するちゃんこ料理店の建物の中にある土俵(道場)だったのです。 当然お昼は、ちゃんこ鍋〜〜!! 普段IRONはそれほど食べるわけではなかったが・・・・PUREくんの桁はずれの食欲につられて、我が地区の3人も食べる食べる。 結局親たちはちゃんこに一切ありつけず。 PUREくん、体の強さの秘密・・・よくわかったよ。 コンティニュー → 東京目指して |
NO.108「IRON小学校高学年−73」 |
ついにやってきた7月末。 地区相撲大会運営スタッフさんの運転でマイクロバスに乗り込んだ3横綱&父兄団。 3横綱達は、合同稽古の時からすっかり仲良しになってバスの最後部に陣取る。 はっきり言ってこいつら・・・・うるさいうるさい。 父兄団と地区役員さんスタッフさん達は船を漕いでいるというのに・・・・元気元気。 わんぱく相撲全国大会は両国国技館で開催されるのだが、けっこう試合以外にも講演会や宿泊場所となる相撲部屋での夕飯やお風呂など盛りだくさん。 父兄はというと前日のお昼までは団体行動をとるものの講演会以降は子供とは離ればなれで一般のホテル・旅館での宿泊となる。 我が地区の3馬・・・いや3横綱は元関脇高見山の東関部屋にお世話になるということで、曙にあえるのではなどと考えていたのだが。 まあそんな上位の力士達は地方巡業に行っていて居ないからこそ子供達が泊まれるわけで、当然あえなかったわけではある。 今は曙が引退して高見盛が居る部屋でございます。 ![]() コンティニュー → 一生の思い出 |
NO.109「IRON小学校高学年−74」 |
全国各地からやってきた地区横綱達。 各相撲部屋に複数のチームが一緒に泊まり込むので、余所の県の子供達とも仲良くなるわけである。 たまに同じ部屋に泊まった子供同士の対戦なんて事があるようだが・・・。 IRONも東関部屋でお世話になって、夕飯はたらふく食べたようであるが、所詮は相撲後進地域の我が故郷。 IRONも5年生横綱も4年生横綱も全国レベルにはほど遠いガタイ。 他の県のチームの横綱達の半分飯がやっとだったようである。 それでもすっかり仲良くなって・・・・明日はお互いがんばろう!とエールを送り合ったとのこと。 本当に、一生の思い出だなあ・・・。 ちゃんこも美味しくて美味しくて・・・・・・・・食い物の話ばっかりだねえ。 そして翌日のトーナメントに備えて・・・・3馬・・・・いや3横綱も眠りについたのであった。 コンティニュー → あの怪物達もやはり来ていた! |
NO.110「IRON小学校高学年−75」 |
子供達は両国国技館から比較的近い各相撲部屋での宿泊であったのにくらべ、親たちはちょっと離れた宿泊所。 地区相撲大会スタッフさんの運転でマイクロバスが国技館に着いたのは、すっかり観客席がいっぱいになってからであった。 国技館は来る前の予想ではさぞや大きな所なんだろうと思っていたのだが・・・・・ 予想ほどではないな・・・・・ごめんなさい・・・・正直な感想であります。 それにしても集まってきている父兄達・・・・・ やっぱり力士達の家族だ・・・・ で〜〜〜〜っかいヤツがゴロゴロ・・・・ でもいただけないのがピンヒールを履いたお姉ちゃん達・・・・ あなたの靴でわんぱく力士の裸足を甲を踏んづけたらどう責任とるの??? 開会式には何とか間に合ったなあ。 北○越の怪物達もやっぱり居るな〜 コンティニュー → 晴れ舞台で |
NO.111「IRON小学校高学年−76」 |
そうはいっても両国国技館は広い。 わんぱく力士の対戦は、結構遠くからなので、本当の迫力はなかなかわからないのも事実。 枡席というものにもはじめて座ったが・・・・ここに4人はいるのね・・・・ちょと狭いかな! IRONは2回戦スタートということで、対戦相手を決める1回戦は観戦となった。 地区大会なら対戦相手の観察となるところだが・・・・ここはわんぱく相撲全国大会! 相手の技量なんてわかるはずもなし。 IRONの対戦相手は奈○県の赤○くんを破った熊○県の杉○くんとなった。 この杉○くん・・・・本当に小学生なのか? どう見ても180cm超えてるよね。 体重も目測90kgはあるよねえ。 コンティニュー → 思いきりいけ〜 |
NO.112「IRON小学校高学年−77」 |
いよいよIRONの全国大会の対戦をむかえた。 呼び出しに対する対応はとても落ち着いて・・・出来てるな。 仕切も・・・・良いな・・・・・ それにしても・・・・・相手が・・・・・でかすぎ! なに・・・・あれ・・・。 「かまえて・・・はっきよい!!!」 「おもいきりいっけ〜!!!」 IRONは杉○くんの胸板めがけて突進する。 でもやはり相手はでっかい。 左側になげられる〜・・・・・でも・・・・何とか土俵に落ちずに持ちこたえるIRON。 杉○くんさらに追い打ちの投げを連発。 耐えて耐えて持ちこたえていたIRONに・・・・杉○くん切り返し気味に寄り立てる。 IRONたまらず土俵際に倒れ込んだ ・・・・・・・あ〜あ・・・・・・終わった〜 相手がでかすぎる!!! 仕方ない・・・・・・・・・・・・ここは全国大会なんだ。 結局・・・・・我が長○県の横綱12名で初戦を突破したのは・・ ・・・・・わずか1名であった。 早々国技館を離れることとなった我がチーム。 記念撮影の最中にも・・・・あの怪物は・・・・勝ちあがっていたんだなあ。 コンティニュー → 最終回です。 |
NO.113「IRON小学校高学年−78」 |
【最終回です】 IRONをはじめ我が地区3名の横綱の対戦が終わったところで、両国国技館を後にすることとなった。 遠くから眺める土俵では、あの石川三人衆の一人、新○勝○くんが難なく相手を寄り切っている姿があった。 「あいつがIRONを一発で吹っ飛ばしたヤツなんですよ・・・・・・やっぱり強いわ。」 スタッフさんや同地区父兄さんとそんな話をしながら出口に向かうIRON父母。 もう少し見ていたかったのだが、そこは団体・・・・勝手な行動は許されない。 そして、バスは一路、故郷を目指したのであった。 わんぱく相撲全国大会のハイライト番組がNHK教育テレビで放送されたのはそれからしばらくしてのことであった。 国技館を後にして・・・その後どうなったのかを知る術もなく・・・この番組でその後の出来事を知ることとなった。 番組では1学年150人を超える地区横綱が8人までに絞られるまでのハイライトと、その後のベスト8以降の対戦が放映されていた。 そこで我々が目にしたものは・・・・・なんと! あの石○の新○勝○くん・・・・ベスト8に残っていた。 しかも・・・・準決勝では・・・・4年、5年と2年連続わんぱく全国横綱に輝いている東京の○里○也選手を、立ち合い前みつを取ると豪快に振り回しそのまま一気により寄り切ったではないか。 しかもしかも・・・・6年の部決勝でも・・・相手を全く寄せつけず一方的に寄り切って全国優勝を果たしていた。 さらに・・・・・順番は前後するが・・・・・前年の5年生の年末に開催された全日本小学生相撲優勝大会全国大会でも優勝していたことが判明した。 全国規模の大会を連覇した選手であったわけだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・強いはずだわ!!! さて一方のIRONは、地元での最後となるであろう地区選抜相撲大会の4連覇を目指していたわけであるが・・・・・。 地元相撲大会運営事務局宛に送った暑中見舞い(4連覇宣言を書いてあった)に対してなぜか返事が戻ってきた。 そこに書かれていたのは・・・・・「今年の春のわんぱく相撲大会は記念大会であり、予算も例年より多く傾注するということで、秋の選抜相撲大会は最初から計画されていない。」というもの。 なんと・・・・地区の相撲大会はわんぱく相撲大会が最後であったのだ。 ジュニアオリンピックカップ(JOC)全日本小学生相撲優勝大会北○越大会も辞退した今、わんぱく相撲全国大会がIRONにとっての小学生の最後の相撲大会であったことが判明した。 何となく尻切れトンボだなあと思ったが・・・最後の試合が全国大会・・・・・・ 結果的には最後にふさわしかったなあ・・・・・・ 心残りは・・・・・というか今後の夢は・・・ そう・・・・遠い未来の・・・・・・孫に託す全国大会での一勝。 笑っちゃうでしょ・・・鬼さん。 相撲大会通算成績 IRONと地元のライバル達 ![]() |