日本間の間仕切、襖
襖は日本独特の間仕切建具のことです。襖は部屋の間仕切や押入れなどに使われています。その特長はまず軽いことです。また、襖紙を張替えることで部屋の雰囲気を変えることができます。実用とインテリアを兼ねた建具として和室に活かされています。
襖紙の種類
織物襖紙 織物は、天然素材のものと合成繊維のものがあります。
一般的には天然素材ものよりも合成繊維のものの方が好まれます。
和紙襖紙
(鳥の子)
襖紙に用いられる和紙は手漉き技法と機械漉きによるものとがあり、現在では機械漉きが主流です。
ビニール襖紙 塩化ビニールなどの合成樹脂の襖紙で、耐水性と汚れにくさが特長となっています。そのため公団住宅などで指定されることも多いです。
襖の呼称
間仕切襖 部屋と部屋を仕切るために使われる襖。そのため両面とも襖紙が貼っている。両面襖ともいう。
押入襖 押入れを塞ぐところに入るため、この名がある。
天袋襖 押入れと天井の間の襖、天井に近い襖。床の間の上段に取り付けられる襖。
地袋襖 天袋と反対に畳のからすぐ上に取り付けられる襖。
床脇襖 床の間の横につく襖。間に飾り棚があり、床脇天袋、床脇地袋襖とも呼ぶ。
仏壇襖 仏壇を隠すように概ね4本で折戸仕様となっています。
襖の縁
細縁襖 縁の見付幅が20mm〜21mm(7分)の襖で、関東を中心に使われている。
こちらでも主は細縁襖です。
太縁襖 見付27mm〜30mm(1寸)の縁を使用した襖です。太縁襖は関東でも農村部では使われているようですが、主に関東以外で使われていると言われています。
※見付巾 建具を正面に見て見える巾。建具の厚み側は見込巾と言います。

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