建具の中身

以前建材会社から処分品の建具を受け取りました。仕入れたのではなく廃棄に困り、使えるところがあれば使って欲しいと無理矢理置いていかれました。とても当店の名前で納められる物ではありません。片付けついでに焚き物として解体することにしました。要らぬ手間を(笑)
先日この市販建具を廃棄しました。さて、中はどうなっているのでしょうか?
切断してみると(下図)、額に見える部分は形成なんですね。そして芯には発泡スチロールを挟んで貼り付けられています。これでは焚き物にもできません(怒)。縁周りの芯はぐるっと4方に20mmほどの木材が入っているだけです。それと錠の位置に芯材が入っているだけですね。そして真ん中にボール紙が入っています。
このような建具に釘を打ち付けたりはとても無理ですね。釘を打てないと言うことは、戸当たりや帽子掛け、はたまた鏡なども取り付けられないと言うことです。
 
これは外国製建具です。小さくてよく見えませんが、ガラス周りのコーキングもとても雑です。業者が仕入れて取り付けるので、お施主さん以外は誰も文句は言いませんが、これが建具業者の作ったものなら作り直しでしょう。
このガラス部分をばらしてみましたが、直接釘を打ってあるため無傷でばらすのはかなり無理があります。しかもガラスはR付きの三角なので、割ってしまった場合の補修は手間もかかります。
市販の無垢材、塗装前の建具です。それではこれも切断してみましょう。
一見綺麗な無垢材に見えますね。しかし、よく見てください。木目と表面の目がまったく違うことに気づきますでしょうか?
表面には突板を貼り付けてあります。見た目はよいので一向にかまわないと思います。芯材がフシだらけだとへぞってくるかもしれませんが、この建具なら市販品として合格でしょう。釘も効きますし丈巾とも切断加工ができます。
 

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