木製建具、引き戸編
2003/06/03


敷居スベリについてのご注意
敷居溝に貼るだけで取り付けられる敷居スベリ。当ショップでも販売
障子や襖などの建具が軽く動き、敷居の減りを防ぐことができます。溝幅によって18o巾と21o巾がありますが、こちら方面では21mm巾です。販売品も21mm巾のものです。敷居スベリを貼って滑りロウを塗れば、和室の建具の動きはスムーズになりましょう。
貼り方を「ピント強く張って貼り付ける」ようなことを説明しているリフォーム屋さんもあるようですが、そんなに引っ張って貼り付けてはいけません。製品はビニールのようなもの、そしてここは夏冬のある日本。貼り付けた製品でも、夏時は伸び、冬は縮みます。無理に引っ張り貼り付ければ冬でなくとも必ず縮んでしまいます。製品の両面糊で貼り付けます。テープの糊は敷居によくつきますので、糊と製品がはがれます。浮いたところに埃が入りスベリの浮いた箇所が出来てしまいます。前述のように、夏時は伸びますので敷居の端から端、要するに両柱いっぱいに貼ってはいけません。両端の柱際は2〜3mm空けます。いっぱいだと夏時製品が伸びたときにやはり浮いてしまいます。
西陽の当たるところ、特に出窓のようなところは冬の陽射しでも暑くなりますのでより注意が必要です。寒暖の差が激しく、製品も堅くなってしまい割れて壊れたりします。出来るならそのような場所は貼らないのが一番です。
当ショップで業務用品として20m巻きの販売をしておりますが、古くなった敷居(特に建具の擦り傷がついてしまったもの)には貼らない方が賢明です。貼ったときは良くても、少しの隙間に埃が入りすぐに浮くようになってしまいます。浮いてしまうと糊に埃が付きどうしようもなくなってしまいます。そのような敷居では、滑りロウを塗るのが一番です。
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