丸に抱き柏





 柏餅でおなじみの柏の葉は、大きさ・形ともに、食物を盛り付けるのに都合が良かったため古代には食器として用いられたようです。そして古代の饗宴の様式を伝える神事において後々までお供えを盛り付ける用途で用いられたために、神木とみなされるようになったそうです。神社・神職の家の家紋として用いられることが多い家紋であるのはこのためと言われております。バリエーションも多いのですが、抱き柏は柏系の紋章の中で三つ柏に並んで多く用いられているそうです。
 実のついた柏も作ったことがあります。柏はドングリの仲間なのですがそれを知らないスタッフが応対したのでドングリのついた柏の紋ある?と聞かれたりしました。名前に「実付」とつく柏紋にはいわゆる普通のドングリが描かれている場合と、少しリアルな、柏の実(クヌギに似ています)が描かれている場合とがあります。観察し、理解したうえでデザイン行程でデフォルメしたりしたのでしょう。


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 家紋 楠正成 水引