家紋とUMA

 家紋の図案に採用されているUMAと言えるものはせいぜい「竜」と
「鳳凰」位なもので、残念ですが縁が薄いと言うほか無いです。
 正体不明な生き物では、家柄の由緒・由来を象徴するものに相応しくないと言うことでしょう。また、家紋においては水棲生物が好かれない傾向があり、魚類は「鯉」位だといわれておりますし、海老や蟹もあるにはあるのですが、少数派です。そういった条件からUMA家紋は「竜」と「鳳凰」のみとほぼ言い切ることが出来そうです。ただ、家紋・紋章は、個人使用のものなら創作しても大丈夫なので、誰か「丸にネッシー」とか、
「雪輪に山にイエッティ」とか云う紋を作らないかなぁ・・ 
 
 そうそう、一つUMAファン向きな面白い家紋にまつわる話があるので、そちらを紹介します。
 この頁の背景にも使っている「鳳凰の丸」を家紋として採用したお殿様がいらっしゃったのですが、そのお殿様の御家はそもそもは「鶴丸」の紋を用いていたのでありました。
 ところが、元禄の頃、将軍様より現在の浜離宮の地を拝領した際、海より「大きな鳥の頭骨」が漂着。調べるとその骨は「鳳凰」のものだと言うことになり、それからは鶴丸の紋を「鳳凰の丸」の紋に改めたのだそうです。
 昔から漂着遺体は正体不明で騒ぎを起こすんですね。架空の動物の中で縁起が良い鳳凰の骨とした知恵者は頭が良いなと思います。
 さて、この「大きな鳥の頭骨」何の骨だったのでしょうか・・・

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