其の三
 終わった夏休みを振り返って
 さて九月も半ばまできて夏休みシーズンも振り返る余裕ができてきました。夏休みの観光のお客様の最大の特徴と言うのは、家族総出であることです。お孫さん、お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃんみんなでいらっしゃるわけです。それは微笑ましくていい感じなのですが、やはり、どうしても、バスに長い時間乗ってきた後のお子様は、どうしても有り余る元気を爆発させてしまう傾向がありまして・・・お店が広いこともあってここぞとばかりに大きな声で騒いで走り回るんです。自分も子供がいるので、そういう時のお母さん・お父さんのバツの悪さも分かるし、また走り回りたいお子様の気持ちも痛いほど分かるわけでして、どうすれば親御さんたちに落ち着いて楽しんでもらえるか、どうやってお子様たちの爆発に歯止めをかけるかと、其の頃売り場に出たばかりだった自分も考えました。
 主に特に水引細工のようなものに興味がなく、どうしても時間を持て余してしまうのは男の子なので、男の子の好きなカブトムシとクワガタのものを、五百円以内で作って並べようと思い立ちまして、売り場にお客さんのいない時間を使って頑張って作ってみました。
 カブトムシはちゃんと角が二本あります。これにブローチピンをつけてたものを並べてみました。浴衣や甚平にあわせて見栄えがするように色の基本を組み立て、アクセントには、家のちびが見ている仮面ライダーとかを参考にした色を選んで作って売り場に並べました。
 効果の程はまぁそこそこはありまして、一応男の子の興味を引くことができ、お母様方の落ち着いたお買い物の時間を作ることの手助けにはなった気がしています。
おかげさまで作った分は夏休み期間中に皆売れてしまいました。おしむらくは、これを六月の中旬くらいに作り出すことができていればと言うことなのでした。来年のことを言うと鬼が笑うといいますが、来年は六月末くらいから並ぶようにしたいと思います。
(注意 この画像の作品は水心苦心の作であります。またキャリア二十年の結晶でありますので、けして盗用しないでください。ゼロからこういうものを創り出す苦労はとっても大変なのです。)

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 by水心