青竜寺の鬼神面

 青竜寺の面の製作年代は室町時代前期です。般若ではなく蛇(竜)の面で、あえていえば

鬼神面であり、作りも良く、県内ではもちろん全国でも大変め
ずらしい面です。

 また、八幡社の古代面はそれより前の鎌倉時代に製作されたもので、これもたいへん貴重

なものだそうです。

 今、青竜寺は無住で、鬼神面は古代面と一緒に八幡社で保管していますが、これほど貴重

なものだと判明した以上、村宝として大切にし、後世に残す必
要があると思います。

 「池口の霜月祭り面」でも書きましたが、南信濃村には、他にも知られざる面があります。

 池口の稲荷神社に三面、中原高津神社に三面、八重河内梁の木島番所(やえごうちはりのきばん

しょ)
に一
面、名古山八森神社に一面(もう一面あったという話もあります。)、木沢八幡

の古代面、熊野神社の引退面などです。

   青竜寺の奇鬼神面         八森神社の古面

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