(15)神送り
今日の祭りにおいでくださった神様たちに、お帰りいただく祭事です。
「あくまで残るなら、縄で縛って、鋭い刀(カンナ)で追いはらう」と申しあげます。
弥宜が、神送りを唱えるとき、二人の神子弥宜モズが、「キチキチ」と言いながら弥宜の前で交差して通ります。
(注)キチキチというのは、「めでたい、めでたい」という意味です。
そして、神様には、干支(えと)の方向から来た神は、道を間違えないように帰ってください。甲(きのえ)の方から来た神は甲の方へ、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)、の方に帰ってくださいと、順次指示します。
そして、南方、北方、中方、下方の十二ヵ所の方へ行ってくれと、神々を送り出します。
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神送り
(16)かす舞へ