(2) 霜月祭りの次第

・宵祭り
・社掌祭り
・本祭り

  一、湯の式
 二、ふみならしの舞
 三、湯開きの式
 四、一の湯
 五、下堂祓い
 六、二の湯
 七、願ばたき
 八、神子
 九、祝儀の舞
 十、鎮めの舞
十一、やをとめ
十二、面
十三、神送り
十四、かす舞
十五、ひいなおろし
十六、金剣の舞

・宵祭り

 本日
(ほんび)の前夜、総代、宮司(神社庁より許可され、神殿の扉を開ける神官)禰宜(宮司を補佐し、まつりを司る神職)
たちが神社に集まって、祭花などをつくり、その飾りつけや、本日の準備などを行ないます。
これを宵祭りといいます。


・社掌祭り

 祭りの当日の午前十時頃、両親のある若者二人が川端に行き、山神、水神の二本の幣(へい 神へのささげ物)
を立て、桶に柄杓で水を汲みあげます。この時、決して逆水は汲みません。
 帰る時、川砂をひとにぎり、紙に包んでもち帰り、八将神の所へ、西隅から順次、北、東、南、西隅におき、
残りは紙に包んだまま、西の隅におきます。
 これを、「浜水くみ」といいます。
 続いて、社掌祭りが行なわれます。
 拝殿に、宮司、弥宜数名、総代、地区から選ばれた社務係など、十数名が正座して、太夫
(天上ともいう。主座の弥宜
からお祓いをうけます。
 次に、宮司が、御本殿の開扉をします。
そして、宮司により、祝詞(のりと)が奏上されます。
次に、参列者一人ひとりの玉串奉奠が行なわれ、「社掌祭り」は終わり、午前十一時頃より本祭りに入ります。

 
(注)社掌祭りは、本祭りの前に行なわれるべきですが、現在は便宜的に、「湯の式」の後に
  行なわれることが多くなっています。

(3)湯の式へ