障子は、住まいにとって重要な働きをしてくれています。 採光面では、昼間の直射日光を和らげ、夜間の室内灯を反射し照明効果を高めてくれます。 断熱性の良くなった現代住宅ですが、ガラス窓に障子を併用することにより優れた保温効果が得られます。 |
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採光と照明 | 障子紙は光の透過率4〜5割といわれています。直射日光を半分くらいに軽減することになります。視覚的に日当たりの暖かい感じを残し、直射日光は適度に遮ることになります。障子紙に射し込んだ光は、各方向に拡散するので、部屋全体に均一な柔らかい光が回り込み照明効果をいっそう高めます。カーテンやブラインドでは得られない、障子紙だけがもつ柔らかく均一な光です。 夜間は、障子紙の反射率50〜60%を活かし、照明の光を反射して室内の照明効果を大幅にアップします。 さらにプライバシーの保持の面ではその効果絶大です。 |
断熱性と保湿 | 夏場、障子はガラス窓だけに比べて直射日光の日射熱を1/2に減少させてます。それにより夏季の冷房時に、冷房効果を高める利点があり、夜間は放射冷却防止にも役立っています。 逆に冬場は窓ガラスからの熱損失があります。ガラス窓1枚では約4割の貴重な熱が失われています。ガラス窓と障子の二重建具にすることにより熱損失率は約2割になります。ガラス窓と障子の併用で熱損失も約1/2に減少し暖房効果が上がります。 また、多孔性という障子紙の特質により、ごく自然なかたちで、換気と清浄化を行っています。 |