XX月XX日
ホ
ーム
当時の中国
風景、建物
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植物、動物
軍隊生活
家族へ
手帳ほか
イ ロ
イ
夕日を浴びた
初夏の北支に
******同*察
の騎兵のすがたを見よ
戦況はこうした兵科
の協力によって
次第に判って
行くのだ
「老兵も長城線を
超えにけむ」
向こうに見えるのが*関の向の
部落で見た長城の一部だ
13.5.10
ロ
十五夜の月の下に警戒する歩哨
偉**の*(東門)の歩哨夜になると少し
肌寒く
昼間の暑さはドコカヘ消し飛んで仕舞う
大陸の月は
滅多に澄まなひ
砂漠の砂塵が風のために
追はれて大地一面を覆ふのだ
奇麗にすんだ月は見られぬ太陽も赤ければ
月も赤ひ「水青く、月白し」ト言フがコレデハ嘘だ
7号、13.5.15
ハ
二
ハ
グン オサ
軍の長(温*●閣下)
●●閣下
来●し
親しく部下に
会釈なしけり
此の将軍
あっての
日本の感じ
出征以来 未曾有ノ事
2.13 13年
ニ
久しぶり小隊長の顔を見る
長い間小隊をはなれての
単独勤務に
心身は疲労した、今日はじめて
此の小隊に復帰して
隊長の温客の人に接する
幾多の戦況に洗練された隊長の意図
決意、度量、〜別人の様に
感じられた
精神的の統制力どんなに力強い
ものか魅了されて仕舞う感あり
5* 13.4.26
注)●黒く塗りつぶしている文字
芳ニ高地の
トーチカの中
昼の番と
夜の番ある
昼の番の諸君
を尋ねて、スケ
ッチして、見たの
だ
此れは全部石と
土で作ってあって、
中へ十三四人入れる
前の穴から銃を
向けてウツのだ。
No5
夕日を浴びた
芳二高地の
写生だ。俺たちの
いる*ヨリ西南の
方だ×印が
戦死された諸
君の墓だ。
鈴川下**
を見た**だ
※ のある
*
芳三下土*ヨリ
芳二高地の
遠望なり
No 4.
注)* 匁 に一本多い文字
注)※墓標?のイラスト
長途の戦争に疲れたる人々
与へられたる。尊い一日の
休養も郷里への通信に
殆ど費やされ仕舞ふ
余暇かくした花界に
異国情調を
探る時もあるかなしか
「花界で
チャカ、カイカイ、デ
トールチェン」
13.1.27 ■6号
ホ ヘ
ホ
治療所(テマノカカラヌモノハ
ココデ手術スル)
其の他ハ立派な手術室で行う
院内軍医の手で
全快してハ元気で退院スル人々が
あるのだ
かくした手当てを毎日受ける
のだ西野さんのヨウな人は
ザラにある、気の毒な事だ不自由
ダラウネ
8.29
ヘ
病衣を脱ぎで
退院の喜びをたたへ
ふたたび 戦線へ
かへる 風景
13.8.29
(退院の勇士、*********みんな
一番だ)
コラム